絵の描き方

[34]sage [yBvxkrUMpw]：04/06/25 20:20 ID:???
立体で見えるオブジェクトを一つ一つ頭の中で再構築していく作業とは違い
常に同じ方向から見た絵や単なる模写の場合は、単なる反復作業に陥るケースが多く
脳味噌が楽をしようとして、画を平面で捉える方向へと感覚をシフトしてしまいます。
この問題は、描き手が常に立体を意識しながら描くことにより避けられますが
素人さんや、その意味が分かっていない人には無理な問題です。
通常は、何度も何度も何日も何年もデッサンを繰り返すことによって
自分自身で気付かなければ納得の出来ない事だからです。
それを理解しようとせずに
単一方向の絵だけ（しかも模写）を繰り返している人の絵は
どんな向きの絵を描いてもペラッペラにしか見えません。
（糞猫とかペニプリとかみたいな絵になります。）
つまり、一つ一つのオブジェクトを
立体物として見る事の出来る眼を養う事が大切であって
その訓練がデッサンであり、絵を描く上での筋肉になるのです。
　筋肉という表現をしたのは、この力は意図して使わなければ衰えるから。
　いま描けている人でも、長い間これを怠ると描けなくなります。
デザインの学校に通っていたときに為になった事を一つ。
「1時間で、このオブジェを描きなさい」と言われたときに
・チラっと観察しただけで描き始めるのが素人。
・30分程じっくりと観察してから描き始めるのが絵描き。
絵描きは、描くことよりも観察することの方が大切なんです。
一定方向からばかり描いてしまう時には
「自分は無意識に楽をしようとしている事に気付きなさい」という事ですね。
しっかり見て描けと。

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