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月厨隔離スレ
[33]茶鮎黒幕説:04/06/12 22:59 ID:???
彼女は自分のナイフで胸を刺して、そのまま倒れこんだ。
駈け寄っても、遅すぎる。
ナイフは、確実に彼女の心臓を貫いていた。
どくん、と意識がゆらぐ。
省12
[34]茶鮎黒幕説:04/06/12 22:59 ID:???
「しっかりしろ・・・・・・!なんだって、なんだってこんな事・・・・・・!」
「だって、復讐しかやる事がなかったから――――終わってしまえば 省36
[35]茶鮎黒幕説:04/06/12 23:00 ID:???
「あのリボンは、お気に入りだったんです。」
ぽつりと呟く。
「だから今度会った時には返してねって、言ったのに。 省40
[36]茶鮎黒幕説:04/06/12 23:01 ID:???
「あれ?泣いてるんですね、トレインさん。」
「――――悪いかよっ!ちくしょう、おまえが一番わるいヤツだって解ってるのに、くそう、 省30
[37]茶鮎黒幕説:04/06/12 23:01 ID:???
「なんか、思い出してきちゃいました。
・・・・・・子供の頃のお話です。
わたしね、怖くて痛くて、でも死ぬのはもっとイヤだった。 省34
[38]茶鮎黒幕説:04/06/12 23:02 ID:???
「そうして、わたしのからだは少しずつ脈打つのをやめていきました。
血管は一本ずつチューブになって。
血液は蒸気のように消えていって。 省25
[39]茶鮎黒幕説:04/06/12 23:03 ID:???
――――それは、違う。
手を握って、いや、と首を振った。
「 違う……!ティアーユは人間だ。人形になんてなれない・・・・・・! 省43
[40]茶鮎黒幕説:04/06/12 23:03 ID:???
・・・・・・閉じられていた瞳があく。
彼女は、最後に。
高い高い、青空を見た。
「そう――――やっぱり、ただの思い込みだったんですね。」 省16
[41]茶鮎黒幕説:04/06/12 23:04 ID:???
――――部屋を出て、門へ向かう。
二人きりの静かな朝食を終えて、いつも通りアジトを後にする。 省60
[42]茶鮎黒幕説:04/06/12 23:04 ID:???
「どうかな。姫っちが嫌だっていうんなら別にいいけど」
「――――ううん、トレインと一緒に行くのなら、きっと楽しいよ。わたし、楽しみにしてるね。」 省31
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